祝辞
京都府知事
西脇 隆俊
モノオペラ「ガラシャ」が、世界⽂化遺産の上賀茂神社と京都府丹後⽂化会館において、世界に先駆けて上演されますことをお祝い申し上げます。 京都府にゆかりが深く、⻄洋でも知られている細川ガラシャの⽣涯を描いたこの作品は、総合プロデュースとともに舞台でガラシャ役も務められる⽥中彩⼦⽒をはじめ、関係者の皆様⽅の、国際共同プロジェクトにより制作された素晴らしい作品であり、多くの⽅を魅了することでしょう。 この公演では、⾐裳や舞台美術に丹後ちりめんや藍染めを⽤い、能楽の所作や表 現もとりいれられており、オペラと京都の伝統的な芸術・芸能とのコラボレーションも⾒どころとなっています。 また、この作品は、持続可能な次の時代の社会づくりを⽬指して「芸術×SDGs」 を掲げた初のモノオペラであり、様々な⾔語に翻訳しやすく、劇場のような施設のない国でも上演できるコンパクトな構成となっており、この後、世界各地での公演が予定されています。 新型コロナウイルスの感染拡⼤により、特に舞台芸術公演の開催が困難な状況となっておりますが、国内外の多くの⽅々にこの作品を楽しんでいただくとともに、この作品を通じて、⽇本の歴史や⽂化に対する理解を深め、持続可能な社会づくりに思いを馳せていただくことを願ってやみません。
京都市長
門川 大作
⾳楽を通して「⽇本の美」を世界に伝えるモノオペラ「ガラシャ」。
世界⽂化遺産の賀茂別雷神社(上賀茂神社)での世界初演を、⼼からお慶び申し上げます。開催に御尽⼒されました⽥中彩⼦代表理事をはじめ、⼀般社団法⼈ Japan Association for Music Education Program の皆様に、深く敬意を表します。 誰も想像していなかった感染症の⼤流⾏。国と国、⼈と⼈との交流が制限を受ける中、世界中が同じ理想に向けて歩みを進める「SDGS(国連が掲げる持続可能な開発⽬ 標)」の考え⽅が、ますます重要になってきています。 ⼤掛かりな装置を要しない今回のモノオペラは、どのような環境や国の⼈でもオペ ラ芸術に親しめるもので、「誰⼀⼈取り残さない」SDGS の理念にも通じます。誠に⼼強い限りです。 本市といたしましても、SDGS をあらゆる施策の中⼼に据えて市政運営を進めております。引き続き、皆様と共に持続可能な社会を⽬指してまいりますので、⼀層のお⼒添えをお願い申し上げます。 結びに、本公演の御成功,並びに御来場の皆様の御健勝と御多幸を祈念いたします。